教育ローンと奨学金のどちらを選べばいいのか?

「奨学金」と「教育ローン」の違いは?

教育ローン.奨学金

毎月出て行く生活費以外に、子供が居る家庭では高校・大学などの進学に掛かる教育費の捻出は親にとって経済的な問題となっています。
子供が生まれた時点で教育費を少しずつ積み立てたとしていても、物価の上昇や収入の減少で、預貯金のみでは足りないケースが多いようです。そんなときに役立つのは奨学金や教育ローンですが、借りる時期や借りられる金額によって「どちらを選ぶべきか」変わってきます。それを知っていれば、資金不足や、損をしてしまうことも避けることが出来ます。

「奨学金」と「教育ローン」の違い

利用者と返済義務

教育ローンは保護者が借り入れるローンで保護者に返済義務があります。
奨学金は学生本人が借り入れるもので学生本人に返済義務があります。

借入額

教育ローンの借入額は上限350万円。
奨学金は4年間継続して借りた場合、最大で500万円程度借入れることができます。

利用条件

奨学金には成績に関する条件がありますが、教育ローンにはありません。
どちらも収入に関する基準があります。

申込時期・融資時期(貸与開始時期)

教育ローンは年中申込可能で、申込みから20日程度でお金を受け取れます。
奨学金は毎年決まった期間(基本的に春)に申込まなければなりませんし、お金が振り込まれるのも場合によって7月以降になります。

返済開始時期

教育ローンの場合、借入日の翌月または翌々月の設定日から返済開始となります。
(ただし、在学中は元金の返済を据え置くこともできます)
奨学金の返済は卒業後に開始されます。

大学在学中の利息の有無

教育ローンは在学中から利息が発生します。
奨学金は在学中は利息は発生せず、無利息です。

教育ローンは入学金と学費が払えない場合に利用する

大学の合格発表後、入学金と初年度前期学費をいずれも3月中に振込む必要があります。
奨学金は、入金されるのは入学後になるので、入学金と前期の学費に利用するなら、教育ローンしか選択肢はありません。
また教育ローンの借入上限額は350万円なので、進学先の学部にも寄りますが、少なくとも後期の学費も含めた初年度の費用は充分まかなえると言えます。
教育ローンは年中申込みを受け付けているので、合格発表後では申込み件数が増えるので、出来れば早めに申込みをしましょう(キャンセルも可能です)。
審査に通れば大体20日程度でお金を受け取ることができます。
なお、教育ローンは奨学金と違いすぐに返済が始まりますが、在学中は利息の支払いだけで、元金の返済を据え置くこともできます。

半期の学費なら奨学金のみでもまかなえるのか?

後期学費のために奨学金を利用するなら、奨学金の募集は原則として春におこなわれるので、後期の学費が必要な場合でも春(奨学金の募集期間)に申込む必要があります。

奨学金の種類

奨学金には第一種と第二種があり、貸与額や利息の有無が異なります。

第一種奨学金(無利息)
  • 国・公立:自宅通学4万5,000円 自宅外通学 5万1,000円
  • 私立:自宅通学 5万4,000円 自宅外通学6万4,000円
第二種奨学金(上限3%、在学中は無利息)
  •  3万・5万・8万・10万・12万のうちいずれかを選択

第一種奨学金は無利息ですが、国・公立か私立、自宅通学か自宅外通学によって貸与額が決められています。
第二種奨学金は利息がかかりますが、月3万〜12万円のうち必要な額を自由に選択できます。
なお、入学後に申込む「在学採用」の場合、初回振込みは通常6月分または7月分からとなりますが、第二種奨学金の場合 希望すれば4月分からさかのぼって借りることが可能です。

入学時特別増額貸与奨学金

初年度に限り、一度だけ追加で貸与される奨学金です。

  • 貸与額は10万円・20万円・30万円・40万円・50万円のうちいずれか選択可能。

貸与時期は、予約採用か在学採用かによって異なりますが、4月〜6月の間です。
ただし、利用するには条件があり次の条件をすべて満たす必要があります。

  • 第一種または第二種奨学金の申込者であること(入学時特別増額貸与奨学金だけ利用することはできません)
  • 国の教育ローン(日本政策金融公庫)に申込み、かつ審査に落ちた方

通常の第一種・第二種奨学金だけでは学費が払えない場合は、この入学時特別増額貸与奨学金にもあわせて申込むことをお勧めします。

翌年の学費を借入れするときの注意点

二年度以降の学費のために使うなら、奨学金と教育ローンどちらでも好きな方を選択できますが、それぞれ利用時の注意点・ポイントがあります。

教育ローンなら返済した分は再び借入可能

教育ローンの借入上限額は350万円ですが、一回につき向こう1年でかかる費用しか借入れすることができません。
ただし、返済は借入日の翌月か翌々月からはじまるので、すでに返済が済んでいる分に関しては再び借りることができるのです。
例)前回の借入額が120万円の場合、すでに元金20万円分を返済していた場合、
350万円−120万円+20万円=250万円 となり
二年度以降は最大で255万円を借りることができるのです。

奨学金の「申込時期」と「貸与開始時期」に注意!

奨学金は毎年春に募集され、お金を受け取れるのは6月か7月となります(在学採用の場合、初回振込は6月11日か7月11日)。
そのため、二年度前期学費に利用したい場合、初年度春の時点で奨学金に申込んでおく必要があり、ニ年度の春になってから申込みをしても、前期学費の支払いに間に合わなくなってしまいます。
なお初年度に申込みをして、初年度に受け取った奨学金をそのまま貯めておけば、ニ年度以降の学費にあてることができます。

 

奨学金と教育ローンの利用は「計画性が不可欠」

納付期限が近くなってから「学費にあてるお金がない!」では手遅れですね。
たとえば、入学金や初年度前期の学費にあてるお金がない場合、すぐ教育ローンに申込む必要があります。特に奨学金を利用する場合は1年先を考えて準備する必要があります。
途中で「学費にあてるお金がない!」なんてことにならないように計画を立てる必要があります。

  • 入学金+1年分の学費のお金を借りることができたら、次は二年度の学費について検討する。
  • 二年度の学費も用意できそうにない場合、初年度(春)の時点で奨学金に申込みしておく。
  • 初年度に受け取る奨学金はとりあえずキープして、二年度の学費の支払いに充てる。

なお、現在問題にもなっている、奨学金の返済問題ですが、奨学金も教育ローンも「借金」ですから、下記3つのポイントを押さえて、計画的な返済をする必要がある事は言うまでもありません。

  • 返済開始時期と終了予定時期
  • 月々の返済額(在学中と卒業後)
  • 返済総額と利息総額
 

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